現場から学ぶこと
私たちが毎日出会う患者の状態や看護場面、一回限りのものであるには違いありません。
個々の患者の個性と、個々の看護師の個性とのかかわりなのですから・・。
でも、注意深く体験を積み重ねていると気のつくことがあります。
それは、たとえ患者の病気や背景が異なっても、構造的に見て共通の問題がひそんでいるということです。
つまり、毎日の実践を意識的に行うことにより、「この人のこの訴えは、あのときのあの患者さんの訴えと同じである」とか、「この患者さんの苦痛に対して、あの患者に用いた方法が役立つのではないか」といったように、対象の問題が共通であったり、援助の方法が同様であるなどということは日常的に誰でも経験することです。
そうした共通の構造を見いだしていくと、同じ構造をもった場面や状態で活用することができますので、ケアは的を得たものになっていくということです。
これまで看護が医学におくれてきたのは、個々の患者の個別性を重視した結果、そうした普遍性を引きだすことを十分に行ってこなかったことも原因のひとつと考えられます。
最初に私たちは、看護の教材にならない患者や看護場面は存在しないのであるということを認識する必要があると思います。
その意味で、臨床の現場は看護を学ぶ最高の教室であり、そのなかから学べない看護師は、名のみ
の看護師であり、真の看護師であるとはいえないといってもよいでしょう。
いつでも、謙虚に患者から学ぶという姿勢を看護師であり続ける限りもちたいものです^^