« 2010年03月 | メイン

2010年04月 アーカイブ

分娩時における母性意識

分娩が始まると、産婦にはさまざまな感情の変化が起こってきます。

特に初産婦の場合はなおさら・・・。

自分の子供を早く見たいという反面、分娩の経過を恐れる感情が強く出てきます。

特に分娩という過程において、女性が最も恐れているものに陣痛があります。

陣痛は、古来から常に女性たちの間で語られていることですが・・・

分娩時に起こってくる陣痛というものを、『痛まなければお産にはならない』、あるいは『障子のさんが見えなくならなければお産にはならない』というような伝承によって恐れの感情となっているのです。

初産婦のうち、34.07%の妊婦は陣痛に恐怖心を持っていると報告されています。

ですからときには、この陣痛の恐怖心から分娩後に精神病的な症状を呈する場合もあります。

すなわち、陣痛がどんなものであるのか、どの程度になったら生まれるのか・・・。

そうした分娩経過についての知識の欠如からくる不安が、恐怖心として表れてくるのです。

また、陣痛時の産婦の反応は、妊婦の人格、生活環境、夫との信頼関係および産婦と医療者側との信頼関係によって変容するもの。

この関係がうまくいっているならば、疹痛と恐怖を軽減することができます。

分娩時における母性意識 2

分娩中の産婦は、陣痛に対する不安以外にも、いろいろな感情を抱えています。

異常なく無事に生まれてくるだろうか・・・五体満足に生まれてくるだろうか・・・

などという生まれてくる子供に対して不安を抱く反面、身近に迫った出産への喜びと期待とが混在した感情が浮き彫りにされてきます。

さらに、産婦は苦痛や恐怖に打ち勝つために自分の助けとなる信頼する助産婦などが立ち会うことで心理的に大きな支えになると言われています。

最近欧米では、分娩に夫が立ち会うことの重要性が議論されています。

我が国でも新生児を父親と母親がともに受け入れ育てていく上で、分娩の場面は親子のきずなを形成するのに重要な一場面として考えられるとの意見もあります。

最近わが国で開業助産婦が多用している『ラマーズ法』による分娩では、分娩はあくまでも生理的な現象であることを教え、安心感と希望を抱かせるのです。

この方法は、妊婦自身は恐怖心もなく、夫婦が互いに協力して胎児を娩出するということで、生まれた子供を夫婦の協力で養育することへの端緒とすることにもなります。

こうして女性は分娩という大事業を乗り越え、児の出生と同時にそれまでの苦痛、恐怖、不安がうそのように消え、あんど感に浸ることができます。

そして、出生した我が子の初めての泣き声を聞き、さらに対面をして、抱いてみることにより、喜びの感情を経験し、母親としての自覚が再び芽生えてくるものです。

About

2010年04月にブログ「大阪パワー!」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年03月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

Link